石見銀山代官所地役人遺宅三宅家

 江戸時代は石見銀山の地役人だった田邊三宅家住宅の居宅だった建物です。田邊氏は17世紀から石見銀山に住んでいます。現在の建物は1800年の大森大火後に再建されたもので木造平屋建、切妻、桟瓦葺、平入、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、腰壁は板張。敷地の廻りには塀や門が設けられ道路側に庭園が配され、通用口の他式台付きの玄関が設けられる等、当時の武家屋敷の名残が見られます。三宅家住宅江戸時代後期の地役人住宅の遺構として貴重なことから昭和49年(1974)に島根県指定史跡に指定されて、現在は歯科診療所として利用されています。