金森家住宅

 18世紀には石見銀山の「郷宿」という宿泊施設として利用されていました。屋敷を構えている古民家です。郷宿は公用で石見銀山や代官所などに訪れた村役人が宿泊や休息で利用した施設で、各地区の豪商がその任を負いました。現在の建物は、大森大火以前から建てられたもので木造2階建、切妻、平入、桟瓦葺、外壁(腰壁は板張)は白漆喰で仕上げられています。主屋の間口が広いだけでなく、街道側に庭園や土蔵(木造2階建、切妻、桟瓦葺、塗屋造)を設けた大型町屋建築で格式も高く、旧態を保って貴重なである事から昭和49年(1974)に島根県指定史跡に指定されています。